Manqing Coffee Farmについて

Manqing Coffee Farmの環境

 Manqing Coffee Farm はベトナムとラオス国境に近い中国雲南省プーアル市の江城県に位置し、曼箐山(マンチン山)の中腹1500mの場所にあります。年間平均気温が18.7℃と過ごしやすく、年に2~3日しか霜の降りない温暖な気候である一方、標高が高いため朝晩の気温差が激しい場所でもあります。

 コーヒーの木は栽培が難しい植物と言われますが、その所以は、コーヒーの木にとって最適な「降雨量」「日当たり」「温度」「湿度」の4条件が備わっていないとうまく育たないからです。Manqing Coffee Farmは北回帰線付近の北緯22度に位置し、コーヒー栽培に最適な地理的条件を備えています。

曼箐山(マンチンやま)で受け継がれたコーヒーの森

 曼箐山(マンチンやま)はベトナムとラオスに隣接しており、19世紀末期にフランス人宣教師がこの地にコーヒーの苗を植えたことをきっかけに、コーヒー栽培が始まりました。しかし、中国はお茶文化が深く浸透していることもあり、コーヒー豆の品質向上はなかなか前に進みませんでした。

 転機は20世紀後半頃です。国内においてもコーヒーに注目が集まり、その流れの中で、現経営者夫婦がこの土地を訪れたところからManqing Coffee Farmの歴史は始まります。霧とせせらぎに包まれた高山熱帯雨林の美しさ、そして、この地で続くコーヒー栽培の歴史に二人は感銘を受け、2008年、スペシャルティコーヒーづくりに従事することを決めました。あれから十数年、原生林の整備と栽培・精製技術を向上させ、近年ようやく安定した品質のスペシャルティコーヒーを提供できるようになりました。

Manqing Coffee Farmのコーヒー豆は無農薬栽培で育てられている